
最近抜け毛が増えてきたなぁ、と悩んでいませんか?
男性の抜け毛の原因は人によって様々です。
とりあえず有名な育毛剤を使ってみるのもいいのですが、大切なのはなぜ自分が抜け毛になったのかを分かっていることです。
まずは抜け毛を引き起こす原因と仕組みをしっかり理解することが、抜け毛改善への第一歩なのです。
本記事では、身近に潜む意外な抜け毛の原因とメカニズムを徹底的に解説します。
抜け毛に悩む男性の方はぜひ参考にしてくださいね。
原因1:自律神経の乱れが抜け毛を増やす!
なかなか疲労感が取れなかったり、どんよりとした気分が続いたりしていませんか?
もしそうであれば、ストレスによって自律神経が乱れている可能性があります。
自律神経とは消化器や呼吸器など、体のあらゆる器官を正常に保つために24時間働いている神経のことです。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類に分かれており、正常時の人間はこの2つの自律神経を上手に使い分けています。
交感神経の働き
交感神経は、人間の体を活動時のモードにするよう助けてくれる神経です。
仕事やスポーツをしているときなどをはじめ、体の反射力や行動力をサポートしてくれます。
緊張していたり、ストレスを抱えているときも交感神経が良く働いています。
副交感神経の働き
副交感神経は、人間の体を休ませたりリラックスさせる働きを持つ神経です。
リラックスしているときや就寝時によく働き、体をしっかりと回復させてくれます。
副交感神経が働く時間が長い人ほど、体が十分に回復するのです。
自律神経の乱れは交感神経優位になる
ストレスが大きい状態では、人間の体は交感神経と副交感神経のバランスを上手く取ることができません。
特に、過度のストレスは体を交感神経優位の状態にし、副交感神経の働きを抑えてしまいます。
すると、体が十分に回復することができず、毛髪の成長サイクルに悪影響を及ぼすのです。
しっかりと体が休息を取れないと、毛髪とダイレクトにつながっている頭皮の回復を妨げます。
それによって髪の成長がストップし、そのまま抜けてしまうのです。
これが、自律神経の乱れと抜毛の深い関係です。
原因2:血行不良と栄養不足が抜け毛を増やす!
疲れているときって、肩こりがひどかったり頭痛が起きたりしますよね?
これは血行が悪くなることにより起こっており、先ほどの自律神経の乱れが大きく関係しています。
自律神経の乱れが血行不良も引き起こす
自律神経の乱れが交感神経を刺激し、副交感神経を抑えてしまう、ということはさっきも言った通りです。
副交感神経の働きが弱まると、体をリラックスさせようとする機能を妨げます。
これは裏を返せば、常に体を緊張感のあるアクティブな状態に保っているのと同じことになります。
それによって体中の血管がキュッと収縮した状態が続いてしまいます。
血管が細くなれば、当然流れる血液量も減ってしまいます。これが血行不良の正体なのです。
血行不良と抜け毛の関係
血の巡りが悪くなると、通常時に比べて血が体の各部へ運ぶ血液の量が減ってしまいます。
それによって、血液に乗って運ばれる栄養の量も減ってしまい、髪の成長に必要な栄養が不足した状態が続きます。
その結果髪の成長が途中で止まり、未成長のまま抜けてしまう髪の量が増えてしまうのです。
原因3:【髪の主成分】「亜鉛」の大量消費が抜け毛を増やす!
人間の生命維持に欠かせない栄養成分の1つに「亜鉛」という成分があります。
亜鉛は主に、以下のような働きがあります。
- 皮膚や粘膜を健康に保つ
- 骨を丈夫にする
- 新陳代謝を促す
- 味覚や嗅覚を正常に保つ
新陳代謝を促すという働きが重要で、体の中でも細胞の生まれ変わりが激しい部分に必要な栄養素なのです。
特に髪は主成分が亜鉛であることから、髪の成長には絶対に必要な成分と言えます。
ストレスによる亜鉛の大量消費
このように様々な効果を持つ亜鉛ですが、ストレスを抱えると人間の体はこの亜鉛が不足してしまう状態になってしまいます。
これも、自律神経や血行不良が大きく影響しているのです。
自律神経の乱れや血行不良はこの記事でも見てきたように、体中を栄養不足の状態にしてしまいます。
そうなると、体はなんとかして足りない栄養を補おうとするのですね。
亜鉛は皮膚を健康に保ったり、骨を丈夫にしたりと様々な成分を持つ栄養素です。
この亜鉛の持つ栄養素を利用しようとして、人は体内にある亜鉛を根こそぎ奪ってしまうのです!
亜鉛とは髪の主成分でもあるので、亜鉛不足の状態だと、言わば栄養の無い土に草が生えているようなもの。
そのような状態では草がすぐ枯れてしまうように、髪も抜けていってしまいます。
原因4:なくならないストレス
ストレスも抜け毛が増える大きな原因の1つです。
急に抜毛が目立つようになった!という方は円形脱毛症の疑いがあります。
頭の一部の髪の毛だけが異様に抜け落ちていないでしょうか?
「十円ハゲ」も円形脱毛症の一種
「十円ハゲ」という言葉を聞いたことはないでしょうか?実は十円ハゲも円形脱毛症の一種なのです。
十円ハゲとは名前の通り、頭皮の一部が十円玉くらいの大きさ分だけ髪がごそっと抜けた状態のことを指します。
突発的に、短期間で髪が抜けてしまい、ハゲた部分がとても目立ってしまうのが特徴です。
このような十円ハゲに代表される円形脱毛症は、どのようなメカニズムで起こっているのでしょうか。
円形脱毛症とストレスの関係
現在のところ、円形脱毛症の直接の原因がストレスであるという医学的な証明はありません。
ところが円形脱毛症を発症した方の多くが、強いストレスに悩まされているケースが多いため、ストレスが原因の1つになっているという見方が強いのです。
人は特に強いストレスにさらされていると、本来人間が持つ免疫機能が異常をきたすことがあります。
免疫とは体を外敵から守ってくれるもの。
例えば病気の原因となるウイルスが体内に入ってきたら、免疫はウイルスを攻撃し体内から排除しようとします。
しかし、ストレスなどで免疫が正常に働かない状態だと、しばしば免疫が体内の正常な細胞を外敵と勘違いして傷つけてしまうことがあるのです。
これが頭皮で起こった場合頭皮の健康な細胞が攻撃されて、髪の成長をストップさせてしまう可能性が高いのです。
その結果抜け毛につながってしまうのです。
ストレスが強いほど、円形脱毛症が発症しやすいと考えられています。
まとめ
抜け毛になる、と言ってもそのプロセスや原因はいろいろあります。
この記事を読んで、自分がいったいどのタイプの抜け毛なのかをしっかり考えることが大切です。
血行不良や自律神経の乱れは特別な病気ではなく、現代人ならだれでも抱えているもの。
原因さえ分かれば、あとはそれに応じて対策を考えるだけですから誰でも抜け毛を治すことができます!
今日からがんばって抜け毛対策をしましょう!